2014年6月19日木曜日

私はいい方々ばかりに恵まれてきました…それって鏡の法則?

百貨店での販売スタッフの経験をした後にラグジュアリーブランドで店長を行っていた方が、ブランドトレーナーに任命された。私にとってその方は仕草、仕事ぶり、人への配慮、全て学ぶべき先生だった。特に尊敬に値したのは、見えない努力である。社内トレーニングで使用する資料を作成するにも、原文を全て自分で丁寧に翻訳し、最も大切なことがスタッフに 伝わるよう文章にこだわり、図や絵を使いながら、美しいデザインになるように最高の資料を自分で作成していた。また、それを使ってプレゼンテーションを実 施するまでに、何度も何度も練り直し、その方のトレーニングは洗練の域に達していた。何が彼女をそこまで駆り立てるのか不思議に思って聞いてみると、「ど ちらかといえば、モノづくりの職人に近い感覚かもしれません。やりながら、”ああ、ここはまだ改善の余地がある”と思うと、それを放置できない。妥協は嫌 なんです。これは性分かもしれません。」という回答だった。しかし、その積み上げがあるだけに、ブランドの奥深い世界観が、資料だけでなく、彼女の静かな 語りに込められた想いを通じて、聴いているスタッフの心を大きく動かしている様子がよくわかった。

その彼女がよく口にしていたのが、「学歴も語学力もたいしてない私がこのような機会を与えてもらえるのは、私の努力というよりは、どこへいっても、何をして も、本当にいいお客様や上司、仲間に恵まれているからです。」という言葉だった。
しかし現実には、それぞれの職場で、癖を持った人や扱いにくい人もいる。 チーム内に仕事のスピードが遅いメンバーがいることで、彼女が目指すレベルの仕事を納期内に終えるのが難しい状況も発生しうる。おそらく彼女一人でやった 方がいい仕事になるかもしれないとさえ思うケースもある。しかし、彼女からすると「確かに癖はあります。でも、○○さんからは△△ということを学ばせても らいました。また、~という点は私にない素晴らしい点なので、それを学ぼうと接していくと、私に対してはしっかりサポートしてくれて多々助けてもらってい ます。第三者から見る印象とはまた異なるんですよ。」ということも言われた。性別も年代も経験も越えて、どういう人であっても、“自分よりこんな点が素晴 らしい”という美点を事実に基づいて具体的に挙げる。むしろ、"自分の方が何も知らない、不器用なので"という姿勢は一貫していた。

【鏡の法則】という言葉があるが、そう言われて嫌に思う人はいない。むしろ、日頃の彼女の裏表のない態度や行動から、「こんな素晴らしい人にそこまで褒め てもらえるなんて」という思いから、失敗を挽回するかのように積極的に彼女の役立つようなサポートをしようとする。結果的に人を協力者にする名人技を目の 当たりにできたことは、私の人生にとっても本当にラグジュアリー(=贅沢)な出会いだった。

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代表取締役/サービスデザイナー 袋井 泰江(Fukuroi Yasuko)













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